36.飯田線 秘境駅田本駅から隣の温田駅までを歩く(地図・写真付)

飯田線 秘境駅田本駅から隣の温田駅までを歩く(地図・写真付)

今の秘境駅ブームの原点となった飯田線。秘境駅ブームの火付け役である牛山信彦氏の秘境駅ランキングでも100位以内に7駅がランクインしています。
ただ、これらの秘境駅を1日ですべて回るのは困難で、電車の本数を考えると1泊2日でも駅間を歩くなど工夫が必要です。
そういう中、上下線を効率よく利用するために、秘境駅の田本駅とお隣の温田駅(これは秘境駅じゃない。)間を歩いて移動する方法がよく紹介されています。
私も実際に歩いてみましたので、写真と簡単な地図を付けて紹介したいと思います。

 


簡単な地図ですが、大体こんな感じです。


出口は狭いホームの豊橋寄りの階段です。


階段を上がるとすぐに案内板があります。


左側の泰阜村田本~温田(ウォーキングコース)方面へ行くと小さく曲がりくねった山道を登り県道1号線に出ますが、右側の竜田橋・阿南町方面へ進みます。(地図①)


竹林の道。歩きやすく、右手の竹の隙間からは天竜川が見えます。


天竜川を渡る竜田橋までは田本駅から500mです。


小さなつり橋に出ます。(地図②)

小さな吊り橋を過ぎて右折すればすぐに竜田橋に着きます。真っ直ぐ行くと道は途切れてしまうようです。

竜田橋まで田本駅からちょうど500mです。


竜田橋は天竜川にかかる立派な吊り橋です。(地図③)


吊り橋の下には天竜川がゆったりと流れています。


吊り橋の上から振り返れば、先ほど通ってきた小さな吊り橋と、その上には飯田線の鉄橋が見えます。

竜田橋を渡り、道なりに川沿いの道を進みます。


この辺りから左手に民家が見えてきます。里山というか日本の原風景が広がります。(地図④)
この先道が二つに分かれますが、どちらを進んでも先で合流します。右側の道を行くことにしました。


左手に天竜川を望みながら進みます。ちょうど対岸の辺りが温田駅だと思われます。(地図⑤)

竜田橋を渡り20分くらい歩くでしょうか、小さな橋を渡ります。(地図⑥)

渡って左折し数分歩くと正面に大きな病院(阿南病院)が見え、広い道に出ます。県道1号線です。

阿南町といえば、ふるさと納税が始まった頃、返礼品で大量のお米がもらえると一躍有名になった自治体です。(1万円の寄付で20㎏のお米)

阿南病院の前を左折します。


すぐに大きな橋(南宮橋)を渡ります。(地図⑦)


南宮橋からの景色ですが、天竜川の流れに色づいた里山、里山の斜面へばりつく家々、日本の景色そのものです。いいですよね。(地図⑧)


南宮橋を渡り道なりに左方面へ進むと、間もなく温田駅に到着します。田本駅から1時間弱です。温田駅前にはお店も少し並んでいます。(地図⑨)


温田駅から次の秘境駅為栗駅へ向かうことにします。

田本駅で次の列車を1時間20分待ってもいいと思いますが、山里というか日本の原風景というかそういう景色を楽しみながらのんびり歩いてみるのもいいと思います。

赤字が利用した列車です。
下り列車 田本駅着  11:50(豊橋発8:10)
下り列車 田本駅通過 12:11頃(特急ワイドビュー伊那路1号)
上り列車 田本駅発  13:10
上り列車 温田駅発  13:13(為栗着13:18)
下り列車 為栗駅発  13:45(天竜峡行)

35.JR東日本 普通列車グリーン車の利用方法

JR東日本 普通列車グリーン車の利用方法

東海道線、横須賀・総武快速線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線の普通(快速)列車に連結されているグリーン車は、青春18きっぷや北海道&東日本パスのような普通列車用のおトクな切符でもグリーン料金を購入すれば乗ることができます。
ホリデーの料金はたったの780円(事前購入・51㎞以上の場合)
たとえば、黒磯から沼津まで、約290㎞、約5時間の旅がたったの780円で快適に過ごせるわけで、18キッパーには大変助かります。

運行エリア等詳細は ⇒ こちら

そんな普通列車グリーン車の利用方法で、ちょっとした疑問をまとめてみました。

 

Q.席は自由に代われるの?
A.自由席ですので、いったん座った席を自由に代わることができます。Suicaグリーン券の場合は移動後の席で再度、グリーン券情報読取り部にタッチすればOKです。前の席の読取り部のランプは自動的に緑から赤に変わります。
なお、別の列車に乗り継ぐ場合は、下車する際にグリーン券情報読取り部にタッチしてランプを赤にすることが必要です。
磁気グリーン券(紙のきっぷ)の場合も席は自由に代われますが、代わった席で再度グリーンアテンダントの車内改札を受ける必要があります。

 

Q.乗り継ぎに条件はあるの?
A.改札口を出なければ同一方向に乗り継ぐことができます。
あくまで同一方向ですので、宇都宮から高崎へは大宮で方向が逆になるため、乗り継ぎはできないことになります。
「改札口」を出なければの条件はあまり気にしたことがありませんでしたが、ルール上は一旦改札口を出ると前途は無効です。もっとも短時間であればチェックのしようがないような気もします。

 

Q.乗り継ぎする際に、前の列車でSuicaグリーン券をタッチし忘れた場合、どうすればいいの?
A.時々やってしまうことがあります。この場合、乗り継いだ列車のグリーン券情報読取り部にタッチしてもランプは赤のままで緑に変わってくれません。そんなときはグリーンアテンダントに事情を話せばSuicaグリーン券の情報を確認して、乗り継ぎ後の列車でも使えるようにしてもらえます。
この場合、前の列車のランプが緑のままかどうかは分かりません。
磁気グリーン券(紙のきっぷ)の場合は、同一列車で席を代わった場合同様、券を見せればOKです。

 

Q.Suicaグリーン券では沼津まで買えないの?
A.JR東日本の普通車グリーン車ですが、唯一熱海-沼津間はJR東海の管内になります。駅の窓口で買えば沼津までのグリーン券を購入できますが、ホームの券売機やモバイルSuicaだと熱海までしか表示されず、三島や沼津は表示されません。
この場合は、熱海まで買えばよく、乗車してからグリーンアテンダントに沼津まで行きたいと話せば、「同じ料金なので大丈夫です」とか言って、沼津までランプが緑のままになるように手当してくれます。
なお、熱海-沼津間はアテンダントが乗車していませんので、熱海に着く前に申し出る必要があります。

 

Q.グリーンアテンダントは全区間乗車しているの?
A.あくまで経験上の回答になります。また、決して不正目的には利用しないでくださいね。
まず、JR東日本の管外である熱海-沼津間は乗車していません。
最近、熱海5時18分発の高崎行に乗ったのですが、実際にアテンダントが車内改札に来たのは二宮駅の手前、ちょうど6時頃でした。二宮の一つ手前の国府津にグリーンアテンダントセンターがあるので、ここから乗車してきたのだと思われます。(グリーンアテンダントの採用条件を読むと、日勤の場合の勤務時間は一番早い出勤は7時頃、一番遅い退勤は22時頃となっていますから、きっと泊勤務の方だったんですね。)
したがって、早朝や深夜など、一部の区間ではグリーンアテンダントは乗車していないものと思われます。

 

Q.グリーン券は金券ショップでも売ってるの?
A.どうなんでしょうか。回数券のようにまとめて買えば割引になるものでもないし、当日必要に応じて購入するケースが多いと思いますので、金券ショップにはあまり持ち込まれないんじゃないかな。
ただ、ヤフオクでは下の写真のような「VIEWカード・普通列車グリーン車利用券」が時々出品されています。これはVIEWカードのポイントを交換してもらえるもので、有効期限はありますが、区間にかかわらず一乗車で使えます。利用区間を券面に自分で記入する仕組みです。相場は700円~800円程度です。

 

Q.おすすめの席は?
A.路線や時間帯によりますが、私は2階席の真ん中辺りが好きです。両端よりも揺れが少ないような気がするのと、座席位置が高い分、明るく開放感があります。
景色で言えば、東海道線の小田原から熱海の間、特に早川駅から根府川駅にかけての相模湾の車窓は素晴らしいと思います。東京からだと進行方向左側の2階席をおすすめします。

根府川駅の手前

 

Q.混んでるの?
A.横須賀線・総武線快速以外は全路線・全区間乗車したことがありますが、平日か土日か、また時間帯によっても違うとしか答えようがありません。
あくまで経験則ですが、

  • 平日の通勤時間帯は東京駅を中心に混んでいます。特に、東海道線の東京から西、大船や藤沢辺りまではかなり混んでいて、座れないこともあります。
  • 休日の夕方は都内へ向かう列車がかなり混んでいます。
  • 高崎線、宇都宮線の都内方面行は、上野経由よりも湘南新宿ラインの方が混んでいます。18きっぷの時期でしたが、高崎始発の湘南新宿ラインの2階席がほぼ満席の時がありました。
  • 東京から遠ざかるにつれ空いてくるのは当然ですが、土日の高崎方面は結構混んでいることがあります。少なくとも宇都宮方面よりは混んでいるように思います。ただ、宇都宮線の方が混んでいるという人もいるので、何とも言えません。