35.JR東日本 普通列車グリーン車の利用方法

JR東日本 普通列車グリーン車の利用方法

東海道線、横須賀・総武快速線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線の普通(快速)列車に連結されているグリーン車は、青春18きっぷや北海道&東日本パスのような普通列車用のおトクな切符でもグリーン料金を購入すれば乗ることができます。
ホリデーの料金はたったの780円(事前購入・51㎞以上の場合)
たとえば、黒磯から沼津まで、約290㎞、約5時間の旅がたったの780円で快適に過ごせるわけで、18キッパーには大変助かります。

運行エリア等詳細は ⇒ こちら

そんな普通列車グリーン車の利用方法で、ちょっとした疑問をまとめてみました。

 

Q.席は自由に代われるの?
A.自由席ですので、いったん座った席を自由に代わることができます。Suicaグリーン券の場合は移動後の席で再度、グリーン券情報読取り部にタッチすればOKです。前の席の読取り部のランプは自動的に緑から赤に変わります。
なお、別の列車に乗り継ぐ場合は、下車する際にグリーン券情報読取り部にタッチしてランプを赤にすることが必要です。
磁気グリーン券(紙のきっぷ)の場合も席は自由に代われますが、代わった席で再度グリーンアテンダントの車内改札を受ける必要があります。

 

Q.乗り継ぎに条件はあるの?
A.改札口を出なければ同一方向に乗り継ぐことができます。
あくまで同一方向ですので、宇都宮から高崎へは大宮で方向が逆になるため、乗り継ぎはできないことになります。
「改札口」を出なければの条件はあまり気にしたことがありませんでしたが、ルール上は一旦改札口を出ると前途は無効です。もっとも短時間であればチェックのしようがないような気もします。

 

Q.乗り継ぎする際に、前の列車でSuicaグリーン券をタッチし忘れた場合、どうすればいいの?
A.時々やってしまうことがあります。この場合、乗り継いだ列車のグリーン券情報読取り部にタッチしてもランプは赤のままで緑に変わってくれません。そんなときはグリーンアテンダントに事情を話せばSuicaグリーン券の情報を確認して、乗り継ぎ後の列車でも使えるようにしてもらえます。
この場合、前の列車のランプが緑のままかどうかは分かりません。
磁気グリーン券(紙のきっぷ)の場合は、同一列車で席を代わった場合同様、券を見せればOKです。

 

Q.Suicaグリーン券では沼津まで買えないの?
A.JR東日本の普通車グリーン車ですが、唯一熱海-沼津間はJR東海の管内になります。駅の窓口で買えば沼津までのグリーン券を購入できますが、ホームの券売機やモバイルSuicaだと熱海までしか表示されず、三島や沼津は表示されません。
この場合は、熱海まで買えばよく、乗車してからグリーンアテンダントに沼津まで行きたいと話せば、「同じ料金なので大丈夫です」とか言って、沼津までランプが緑のままになるように手当してくれます。
なお、熱海-沼津間はアテンダントが乗車していませんので、熱海に着く前に申し出る必要があります。

 

Q.グリーンアテンダントは全区間乗車しているの?
A.あくまで経験上の回答になります。また、決して不正目的には利用しないでくださいね。
まず、JR東日本の管外である熱海-沼津間は乗車していません。
最近、熱海5時18分発の高崎行に乗ったのですが、実際にアテンダントが車内改札に来たのは二宮駅の手前、ちょうど6時頃でした。二宮の一つ手前の国府津にグリーンアテンダントセンターがあるので、ここから乗車してきたのだと思われます。(グリーンアテンダントの採用条件を読むと、日勤の場合の勤務時間は一番早い出勤は7時頃、一番遅い退勤は22時頃となっていますから、きっと泊勤務の方だったんですね。)
したがって、早朝や深夜など、一部の区間ではグリーンアテンダントは乗車していないものと思われます。

 

Q.グリーン券は金券ショップでも売ってるの?
A.どうなんでしょうか。回数券のようにまとめて買えば割引になるものでもないし、当日必要に応じて購入するケースが多いと思いますので、金券ショップにはあまり持ち込まれないんじゃないかな。
ただ、ヤフオクでは下の写真のような「VIEWカード・普通列車グリーン車利用券」が時々出品されています。これはVIEWカードのポイントを交換してもらえるもので、有効期限はありますが、区間にかかわらず一乗車で使えます。利用区間を券面に自分で記入する仕組みです。相場は700円~800円程度です。

 

Q.おすすめの席は?
A.路線や時間帯によりますが、私は2階席の真ん中辺りが好きです。両端よりも揺れが少ないような気がするのと、座席位置が高い分、明るく開放感があります。
景色で言えば、東海道線の小田原から熱海の間、特に早川駅から根府川駅にかけての相模湾の車窓は素晴らしいと思います。東京からだと進行方向左側の2階席をおすすめします。

根府川駅の手前

 

Q.混んでるの?
A.横須賀線・総武線快速以外は全路線・全区間乗車したことがありますが、平日か土日か、また時間帯によっても違うとしか答えようがありません。
あくまで経験則ですが、

  • 平日の通勤時間帯は東京駅を中心に混んでいます。特に、東海道線の東京から西、大船や藤沢辺りまではかなり混んでいて、座れないこともあります。
  • 休日の夕方は都内へ向かう列車がかなり混んでいます。
  • 高崎線、宇都宮線の都内方面行は、上野経由よりも湘南新宿ラインの方が混んでいます。18きっぷの時期でしたが、高崎始発の湘南新宿ラインの2階席がほぼ満席の時がありました。
  • 東京から遠ざかるにつれ空いてくるのは当然ですが、土日の高崎方面は結構混んでいることがあります。少なくとも宇都宮方面よりは混んでいるように思います。ただ、宇都宮線の方が混んでいるという人もいるので、何とも言えません。

34.函館本線山線 ニセコ駅で途中下車して秘湯を満喫

函館本線山線 ニセコ駅で途中下車して秘湯を満喫

函館本線の長万部-札幌間は、室蘭本線・千歳線を経由するルートがメインになっていて、海線と呼ばれています。特急列車はすべてこちらのルートを通ります。
一方、本来の函館本線はニセコ、小樽を経由するルートで山線と呼ばれていますが、今は完全なローカル線と化しています。

噴火湾沿いに走る海線の車窓も素晴らしいのですが、長万部から小樽へ向かう急こう配の峠を喘ぎながら上っていくキハ40の振動に揺られ原生林を抜けていく山線は、北海道らしさを満喫することができます。
そんな山線ですが、ニセコ駅が近くなると、外国人観光客が多く乗り込み、英語の案内放送も行われるなど、わずか2両編成のキハ40の車内が一気に明るく国際色豊かになります。

そのまま山線に乗り続けて、余市、小樽方面へ向かうのもいいのですが、ニセコは良質な温泉が点在していることでも有名で、時間があればぜひ途中下車して上質の湯、秘湯感たっぷりの露天風呂を満喫したいものです。

ニセコ町とお隣の蘭越町、そして倶知安町を含めた一体の温泉はニセコ温泉郷と呼ばれていて、郷内には十数もの温泉があります。温泉巡りには車があった方が便利なことは間違いないのですが、ニセコ駅から出ているバス(行先によっては季節限定運行)を利用しても、秘湯を2つや3つ回ることができますので、いくつか紹介したいと思います。

ニセコ昆布温泉
ニセコ駅からバスで25分ほどの昆布温泉には5軒のホテル・旅館があり、いずれも日帰り入浴を受け付けています。そのうちの2つに行ってみました。

ホテル甘露の森
ロビーやレストランだけでなく、浴室・脱衣場を含めて広くて綺麗なホテルです。
それゆえ、秘湯感はありませんが、全面ガラス張りの開放感たっぷりの大浴場、眺望のある露天風呂はいずれも薄い緑色がかかった乳白色の優しいお湯で、ゆっくりと浸かっていることができます。
循環・塩素消毒はこの規模だと仕方がないのですが、あまりそういうことを感じさせないお湯でした。


広くてキレイな大浴場


大浴場のテラスのような場所に露天風呂が用意されている。

鯉川温泉旅館
ホテル甘露の森と同じニセコ昆布温泉内にあり、歩いても15分ほどの距離です。
こちらはホテル甘露の森とは施設面で対極にある温泉です。
古い木造の建物、きしみそうな廊下、浴室も脱衣場も昔のまま、特に内湯は明治32年の創業以来110年以上もの歴史を感じさせるものです。甘露の森よりもやや濃いめの緑色がかかった乳白色のお湯は、湯量・湯温ともたっぷり・十分で、もちろん源泉かけ流しです。小さな滝が脇を流れる露天風呂も最高です。
ニセコでいくつかお風呂に入りましたが、お湯だけで言えばこちらが一番よかったような気がします。
なお、2017年3月をもって宿泊営業を終了し、現在は日帰り入浴だけの営業です。


日本秘湯を守る会の宿だが、残念ながら今年の3月末をもって宿泊は止めてしまった。日帰り入浴は営業している。


歴史を感じさせる内湯。天井が非常に高い。


小さな滝を眺めながら入る露天風呂。お湯が素晴らしい。

ニセコ五色温泉
昆布温泉からさらにバスで45分、ニセコ駅からは約1時間15分の距離にあります。ニセコアンヌプリとイワオヌプリ間の凹地に挟まれた眺望の素晴らしい場所で、道路を挟んでニセコ五色温泉旅館とニセコ山の家の二つの旅館があります。
なお、バスは7月15日から10月15日の土日祝のみの運行(7月31日~8月31日までは毎日)なので注意が必要です。

ニセコ五色温泉旅館
かっての野趣満点の秘境感は失われていますが、この温泉の素晴らしさは地底から湧き出る湯量たっぷりの源泉かけ流しの湯と正面にニセコアンププリやイワオヌプリを望む抜群の景観を楽しめる「からまつの湯」の露天風呂です。
浴室は「からまつの湯」の他にもう一つ「大浴場」がありますが、いずれも硫黄臭はあるものの透明度の高いなめらかで肌にしっとりくるお湯です。
もちろん日帰り入浴も可能ですが、できれば宿泊をおすすめします。
正面のニセコアンププリやイワオヌプリから上がる朝日が眩しいくらいに露天風呂に差し込み、湯船のお湯がきらりゆらりと波打つ中に身体を沈めるという宿泊客だけにしか味わえない至福の時間を満喫することができます。


正面の山から朝日が昇ってきた。


その朝日がからまつの湯の露天風呂に差し込み、お湯がゆらりキラリと波打っている。

ニセコ新見温泉
こちらはバスが通っておらず、また最寄駅はニセコ駅ではなく蘭越駅になります。蘭越駅から急な上りをタクシーで15分ほど走った場所にあります。以前は新見本館と新見温泉ホテルの2軒の旅館があったのですが、いずれも2016年3月に廃業しています。
このうち新見本館は経営が変わって2017年1月に再開しましたが、2017年7月から老朽化した建物改修のため休館になっているようです。

ホテル新見本館
廃業する前に伺いました。
100年の歴史がある温泉旅館で、北海道ではもっとも古い旅館のひとつだそうです。
他のニセコのお湯と異なり無色透明、飲用にもなる湯ですが、温泉の成分は非常に濃いとのことで、旅館の主がその理由をとうとうと説明してくれました。
いずれにしても、こちらが素晴らしいのは混浴の露天風呂です。豊富で高温の源泉かけ流しのお湯が惜しげもなく流れ、奥ニセコの山々がパノラマのように望めます。これほど開放感のある露天風呂もそうないと思います。

経営が変わった営業再開後の状況をFacebookの情報等から見てみると、廃業前とは様子が変わっているようです。
まず、ロビーなどはリニューアルされ、入浴券の販売も自販機になっています。そして、開放感たっぷりだった混浴露天風呂には仕切りが設けられ男女別に変わって、開放感が薄れてしまったようです。また、風情たっぷりだったもう一つの浴室(内湯と蒸しサウナ)も使われていないようです。

行政の規制等色々事情があるのは分かりますが、秘湯感たっぷりの趣が失われていくのは残念でなりません。現在老朽化した施設の改修のため休館中とのことですが、改修後は快適さはアップするものの、秘湯感は失われていくんでしょうね。行政の規制や経営上の理由等色々事情があるのは分かりますが、残念でなりません。


雄大な眺望(素晴らしい借景である。)の開放感満点の露天風呂


建物の中に内湯があるのだが、この岩の部分に仕切りを作って露天風呂を男女別にしてしまったらしい。

 

ニセコ湯めぐりパス

ニセコの温泉を最大4箇所利用できるパスで、複数人での利用も可能です。2016年10月に大リニューアルされて、対象施設も増えました。1枚2,160円ですから一人で4箇所、二人なら2箇所回るならお得です。有効期間も180日あります。
詳細は ⇒ こちら