2.東京駅発 東京から「越乃Shu*Kura」に日帰りで乗りに行こう。

2.東京駅発 東京から「越乃Shu*Kura」に日帰りで乗りに行こう。

全国でも他に類を見ない地酒王国新潟が誇る日本酒三昧列車が「越乃Shu*Kura」です。
呑み鉄にはたまらない地元新潟の蔵元による地酒の試飲イベントや、ジャズの生演奏などが列車内で楽しめます。ただし、JAZZ生演奏スペシャルデーの場合は酒蔵イベントがありませんので、お酒目的の方は注意が必要です。

520円の指定席料金を払えば乗れる快速列車ですが、人気でなかなか指定席も取れないようです。

さて、この列車に首都圏から日帰りで乗りに行くことはできるのでしょうか。もちろん、新幹線など使わずに普通列車だけを利用してです。

結論から言うと、東京駅4時45分という京浜東北線の始発に乗る必要はありますが可能です。
青春18きっぷの場合、北越急行ほくほく線内の料金1,170円が別に必要ですが、北海道&東日本パスなら北越急行線の普通列車(快速を含む)も乗り放題ですので、追加料金は不要です。

キハ40・48形が内外装ともお洒落に改造された3両編成

酒蔵イベントもJAZZの生演奏も柏崎~宮内間、長岡~越後川口間の2回あります。

生演奏を聴きながら地酒を楽しむという、そこんじょそこらのお洒落な居酒屋も真っ青な列車です。

<ルート>
所要時間:約14時間
東京駅4:45(京浜東北線)さいたま新都心5:30/5:36(高崎線)高崎6:55/7:12(上越線)水上8:17/8:24(上越線)越後湯沢8:57/9:14(上越線・北越急行線)直江津10:14/10:18(越乃Shu*Kura)越後川口12:00/14:12(上越線)水上15:46/15:53(上越線)高崎16:56/16:59(高崎線)東京18:54
「越乃Shu*Kura」で終点の十日町(日によっては越後湯沢や新潟行があります。)まで乗っても、北越急行ほくほく線で帰ることができます。

1.札幌駅発 廃止前に行っておきたい札沼線・留萌本線

1.札幌発 廃止前に行っておきたい札沼線・留萌本線

JR北海道が2016年8月に「当社単独では維持することが困難な線区」として発表した札沼線(北海道医療大学~新十津川間の区間)、留萌本線(深川~留萌の全区間)は、札幌からでも、旭川からでも比較的近いながら、ローカル線の雰囲気を満喫でき、ぜひとも廃止前に行っておきたい路線です。

おトクなきっぷを使う場合、札沼線が一日散歩きっぷのエリア、留萌本線が道北一日散歩きっぷのエリアになり、2種類必要となりますので、おすすめは青春18きっぷや北海道&東日本パスを利用するプランとなります。

増毛まで足を延ばせば観光や地酒・グルメも楽しめる、おすすめのプランです。





A.基本プラン

所要時間:約13時間

札幌駅6:58(札沼線)新十津川駅9:28
新十津川役場9:50(北海道中央バス滝新線)滝川バスターミナル10:04
滝川駅12:13(函館本線)深川駅12:30/13:24(留萌本線)留萌駅14:21
留萌駅16:17(留萌本線)深川駅17:15/18:01(函館本線)岩見沢駅19:15/19:40(区間快速いしかりライナー)札幌20:19

一日1本しか列車がない札沼線の終点新十津川駅

 

B.札沼線秘境駅「豊ヶ岡」途中下車プラン

見通しのいい平野を走る札沼線の中にあって、豊ヶ岡駅は他の駅と異なり、林に囲まれた中にある秘境駅です。この豊ヶ岡駅に途中下車するプランです。
このプランでは、函館本線の奈井江駅と札沼線の浦臼駅を結ぶ浦臼町営バスを利用するのですが、町営バスは土日運休となることと、奈井江駅・浦臼駅それぞれでの乗り継ぎ時間がわずかであることに注意が必要です。(私が実際に行ったときは問題ありませんでしたが。)
また、札幌駅発が6:00になるため、宿泊場所が札幌駅から徒歩圏にあることも条件になります。(札幌駅6時に間に合う市営地下鉄・バスがありません。)

奈井江駅と浦臼駅を結ぶ浦臼町営バス

木造の駅舎が何とも言えない雰囲気の豊ヶ岡駅


所要時間:約14時間
札幌駅6:00(さっぽろ以外の地下鉄の駅からだと始発でも合わないので、宿泊地からJR札幌駅まで歩ける場合に限ります。)奈井江駅7:32/7:40(浦臼町営バス 土日運休)浦臼駅8:03/8:08(札沼線)豊ヶ岡駅8:27/8:47(札沼線)新十津川駅9:28
新十津川から先は、Aの基本プランと同じルートです。

 

C.留萌本線どこかで途中下車プラン

Aプランでは、滝川駅で普通列車を2時間待つことになりますが、ちょっともったいないですね。滝川-深川間特急列車を使えば、760円余分にかかりますが、一本早い留萌本線に乗ることができます。そうすれば、どこか気に入った駅で途中下車することができます。
どの駅で途中下車するかですが、まず、その名の通り山深い場所にあり、列車交換が行われる峠下駅で下車し、次に一つ手前のNHK連続テレビ小説「すずらん」の舞台となった「明日萌(あしもい)駅」の駅舎が残る恵比島駅に戻り、そして留萌駅へ向かうというルートがおすすめです。

明日萌の駅名もある恵比島駅

所要時間:AプランまたはBプランと同じ
滝川までと、帰りの留萌から札幌まではAプランまたはBプランと同じです。
滝川駅10:52(ライラック11号760円)深川駅11:05/11:09(留萌本線)峠下駅11:40/12:42(留萌本線)恵比島駅12:50/13:47(留萌本線)留萌駅14:21

 

D.増毛観光追加プラン

一本早い留萌本線に乗る場合、もう一つのおすすめは留萌から増毛までバスで向かうプランです。
一応、観光・買物はメインとしないのが「普通列車の旅」のコンセプトなのですが、呑み鉄の方には是非おすすめしたいプランです。
増毛には、呑み鉄本線の六角精児さんも訪れた最北の酒蔵「国稀酒造」があり、色々なお酒を試飲させていただけます。
このプランでは2時間弱の増毛滞在となりますが、国稀酒蔵の他にも古い街並みや高倉健の映画「駅 STATION」のロケ地、旨い寿司を食べさせるお店など、十分に楽しめると思います。

国稀酒蔵では色々なお酒を試飲できます。
 

増毛の名店「寿司のまつくら」のちらし寿司

「駅 STATION」に風街食堂として登場しました。今は観光案内所になっています。

所要時間:AプランまたはBプランと同じ
滝川までと、帰りの留萌から札幌まではAプランまたはBプランと同じです。
滝川駅10:52(ライラック11号760円)深川駅11:05(留萌本線)留萌12:06/12:35(沿岸バス)旧増毛駅13:09/旧増毛駅14:53(沿岸バス)留萌駅15:25