9.JR東海 東海道線を普通列車で快適に。 特急用車両で行く臨時快速「さわやかウォーキング号」

特急用車両で運転、臨時快速「さわやかウォーキング号」

JR東日本管内の東海道線を運行する普通列車には2階建グリーン車が連結され、普通車両にも一部クロスシートがあります。それに比べて同じ東海道線でもJR東海管轄の静岡県内(熱海-浜松間)はロングシートばかり。ある鉄道ファンが「味気ない」と言っていましたが、せっかく車窓のいい区間も走るにも関わらず、旅の楽しみが半減以下です。JR東日本のように季節の増発列車が運行されることもありませんし、青春18きっぱーに静岡ロングシート地獄と言われる所以です。

ただし、不定期で季節の増発列車でもお知らせされない臨時列車が運行されることがあります。
臨時快速「さわやかウォーキング号」です。

さわやかウォーキングとは、JR東海が土日祝日(7・8月を除く)に企画・主催するウォーキングイベントです。決められた駅に集合して決められたコースを回り、決められた駅に戻ってくるというイベントです。
たとえば、6月3日(土)は東海道線興津駅をスタートし、由井駅がゴールの「富士山と駿河湾を眺めながら散策する薩埵峠」のコースが開催されます。
スタート駅までは参加者がそれぞれ電車で行くのですが、たまにさわやかウォーキングの開催に合わせた臨時快速列車が運行されることがあります。これが特急用車両が使われることが多い「さわやかウォーキング号」です。

5月、6月に運行されるのは次の2本で、いずれも特急用車両の373系3両編成です。
①5月28日(日)浜松-(東海道線・身延線)-下部温泉
②6月25日(日)静岡-(東海道線・身延線)-内船

詳しくはJR東海の案内

本来は、さわやかウォーキング参加者の利便性を図るための列車ですが、指定席料金(520円)を支払えばだれでも利用できますし、途中乗車・下車も可能です。
①の列車を浜松-富士の東海道線の区間だけ利用する場合、約1時間半を快適に過ごすことができます。
この時期は青春18きっぷの期間ではありませんが、土日であれば、JR東海の「休日乗り放題きっぷ」(2,670円)を利用することで、浜松-富士間往復3,880円よりかなり割安になります。

「さわやかウォーキング」号は青春18きっぷのシーズンに運転されることもあり、今年の3月25日には沼津-三河安城(帰路は安城-沼津)間で運転され、6両編成の車両が青春18キッパーと思しき人たちで満席状態となっていました。

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