28.札幌から一日で回れる 一部区間が運休中の根室本線(東鹿越-新得)と廃止見通しの夕張線

一部区間が運休中の根室本線(東鹿越-新得)と廃止見通しの夕張線

2016年8月の台風被害で運休中のJR根室線東鹿越-新得間は、現在代行バスが運行していますが、JR北海道は復旧を見送る意向を示し、富良野-東鹿越間を含めてバス転換の方針を示しています。また、夕張線(石勝線夕張支線)も2019年3月に廃止される見通しです。
この両線を札幌から日帰りで回るいわば定番と言っていい「普通列車の旅」です。
青春18きっぷや北海道・東日本パスが利用できない期間でも、4月1日~11月5日の土曜・休日であれば、「一日散歩きっぷ」を使えばわずか2,260円ですべての区間を回ることができます。

<定番ルート>
所要時間:約12時間
札幌7:00(函館本線)滝川8:36/9:42(根室本線)東鹿越12:00/12:05(代行バス)新得13:05/14:07(根室本線・スーパーとかち8号)新夕張15:12/15:56(石勝線夕張支線)夕張16:23/16:31(石勝線夕張支線)南千歳18:22/18:33(千歳線)札幌19:07


岩見沢駅で13分の停車。ばんえい競馬をPRする目的で作られた木彫りの「ばんばの像」が3・4番線に設置されています。もっとも岩見沢のばんえい競馬は2006年に廃止され、現在ばんえい競馬が開催されているのは帯広のみです。


富良野駅でも27分の停車時間があります。


東鹿越駅。列車はここまで。


代行バスはこの東鹿越駅と新得駅間を運行しています。


幾寅駅前には映画鉄道員(ぽっぽや)のロケセットが多く残されています。


平成28年8月の台風災害で不通になっている東鹿越駅~新得間。この落合駅も1年近く利用する人がいない状態が続いています。


新得駅前には毎日、60キロ離れたトムラウシ温泉からタンクでお湯を運んでいるという新得町営温泉があります。


新得~新夕張間は普通列車が走っていないので、この区間だけ(乗越しはダメ)であれば青春18きっぷや北海道&東日本パス、一日散歩きっぷだけで特急列車の自由席に乗車できます。


新夕張駅


新夕張駅での待ち時間を利用して行ける「道の駅夕張メロード」


新夕張駅に到着した千歳発夕張行列車は一両編成。休日ということもあり車内は鉄道ファンでほぼ満席。


駅に併設したレストラン「おーやま」がある沼ノ沢駅


ホームと駅舎の間に微妙な距離がある清水沢駅


まるで廃線と言ってもおかしくないような線路の上を列車は走っていきます。


鹿ノ谷駅


夕張駅到着。駅前には立派なホテルマウントレースイがあるだけで、それがかえって駅周辺の寂しさを際立てています。


観光案内所を兼ねた駅舎。列車はすぐに折り返し、千歳へ向かいますが、大半の乗客が今降りた列車にまた乗り込みます。

24.網走の格安ホテルと回転寿司

網走の格安ホテル(北海ホテル)と回転寿司(かに源)

北海ホテル

網走で格安をホテルを探しているなら北海ホテルです。
予約時期や宿泊時期にもよりますが、私が宿泊したのは観光シーズンの7月の平日。1か月以上前の予約でしたが、宿泊料金は1泊朝食込みでなんと3,900円!(税込です。)
宿泊した部屋はバス・トイレなしの7.5畳の和室で、おそらくこれが最安値かもしれませんが、それにしても格安です。
どんなホテルだったのか、良いところ、気になるところも含めて詳しく紹介します。

〇ロケーション

  • JR網走駅から徒歩5、6分
  • 国道沿いに面している。
  • ホテルの裏には網走川が流れ、遊歩道も設けられている。

〇建物

  • 外観はそうでもないが、中に入ると古いのが分かる。一昔前のホテルという感じ。
  • ただ、掃除等はできている。

〇部屋

  • 宿泊したのはバス・トイレなしの7.5畳の和室だが、シングル利用では十分な広さ。
  • 網走川に面した部屋だったが、大きめの窓からの眺望は悪くない。
  • テレビ、冷蔵庫、エアコン、ドライヤーあり。
  • 板張りのドアで、昔ながらの鍵のタイプ。オートロックではない。
  • 洋室もあるようである。洋室はバス・トイレが付いているようだ。
  • 禁煙ルームはないようで、消臭はされているものの、建物自体の古さもあって、若干気になるかも知れない。
  • 部屋に小さな洗面台があり、歯磨き等ができるようになっている。
  • タオル、浴衣、歯ブラシ・歯磨きは用意されている。

〇風呂

  • 天然温泉ではないが、1階に朝8時迄入浴できる光明石温泉がある。
  • 余り大きくはない。洗い場は数人分、浴槽も数人できつくなるくらいの大きさ。

〇共用トイレ

  • ワンフロア(20部屋くらいかな)に1つトイレがある。大は和式が一つと、洋式(ウォシュレット)が一つ。少ないようにも思うが、半分くらいの部屋(洋室)は部屋にトイレがあるので、どうだろうか。

〇食事(朝食)

  • バイキング形式
  • 朝食を売りにしているドーミーインなどと比べると見劣りするが、一応和洋揃っていて、デザートも少しだがあり、品数・味とも十分。少なくとも無料朝食のホテルよりはいい。
  • 明太子や塩辛なんかもある。
  • テーブル席のほか、お一人様用の席がある。ただし、奥まった場所に設けてあり、窓に面していないため、開放感に欠ける。

〇設備

  • 無線LANが無料で使える。
  • 1階にPCが2台あり、インターネットが使える。
  • コインランドリーも2台ある。

〇宿泊者

  • 現場作業員ばかりで女性は見かけない、との口コミを読んだことがあるが、泊まった日(7月の平日)は、作業着姿の仕事の人もいたが、家族連れや女性の一人客など観光客も結構いた。

〇サービス

  • フロントのサービスは、対応・笑顔を含めて悪くない。
  • 朝食の食器の片づけがちょっと追いついていない面はあった。

〇周辺の食事処・コンビニ

  • 網走駅前にローソンがある。
  • ホテルのすぐそばにもセイコーマートがある。
  • ケンタッキーもすぐそばにある。(ピザ屋併設)
  • 繁華街は駅と反対方向に徒歩10分程度
  • 駅を挟んで反対の方向に、すき家、ステーキ&ハンバーグの店、そして後で紹介する回転寿しかに源がある。

 

回転寿し かに源

地元で人気の回転寿しらしい。
店の造りは回転寿しだが、実際に回っているのはメニューだけで、注文は紙に書いてカウンタの中の板前さんにお願いする方式である。
閉店の1時間前に入店したが、ネタ切れもあまりなく、本州ではあまりお目にかかれないネタもいただくことができた。
ただ、確かに変わったネタがあり、ネタそのものも悪くはないのだが、寿司自体の旨さでいえば、シャリがイマイチ口に合わなかったせいか、それほどでもないような気がした。


ポップな感じの外観である。店自体それほど大きくない。


メニューにも産地が書いてあり、地元網走産のネタも多い。ネタはサービス品を除き一皿2貫で180円から。


注文用のパネルはなく、ぶら下がっているメニューから選ぶ。


生イワシと網走産の青ソイ


穴子の切り落とし。これはサービス品で105円。


北方系のヤナギダコの卵を酒と醤油に漬けこんだ「蛸まんま」
これは、なかなか本州ではお目にかからない。


甘エビの塩辛


ゲソのから揚げ。かりっと香ばしく揚がっていて、実はこれが一番旨かったような気もする。

あと、もう一皿これも北海道らしいめふん(鮭の血合いの塩辛)を1皿食べた。300ミリリットルの生酒を一本(残念ながら北海道の地酒ではなく、灘のお酒であった。)飲んで、合計で2,200円ほど。酒が結構したので、寿司だけなら1,500円ほどだと思う。

変わったメニューもあるので、行ってみて損はないと思う。