46.那覇市内で安く泊まれる「照美荘」はこんなところ。

那覇市内で安く泊まれる「照美荘」はこんなところ。

北海道の列車の旅を急遽取りやめて、急に行きたくなった沖縄へ。10年振りとはいえ、もう何回も行っているので、観光は控えめにして那覇で飲み歩くことにします。そのためホテル代は節約して、その分を飲み代に回します。
9月下旬とはいえ、那覇市内はどこもホテルが高いですねえ。でも、ゲストハウスやカプセルホテルはどうも苦手なので、そこで選んだのが「照美荘」という宿。1泊平日は2,300円、休前日でも2,500円(いずれも消費税増税後も変わらない税込み価格)で6畳和室の個室です。
まあ、安いゆえに不便な点や気になる点もありますが、リピーターも多いらしく、私は結構気に入りました。

アクセスはゆいレール県庁前駅から徒歩10分、牧志駅からだと15分くらい。少し坂道がありますが、スーツケースでも大丈夫です。
県庁前駅から行く場合、少し遠回りになりますが、国際通りの松尾というT字路(角にホテル国際プラザがあります)を右折し、少し坂道を上り、大嵩写真館の先の狭い通りを右折すればすぐに分かります。

何の看板もない普通の家の玄関ようなところが入口です。夜だとちょっと分かりにくいかも。
ちなみに夜は24時過ぎるとロックがかかります。

玄関では靴を脱ぎます。

ドアを開けると音が鳴るようになっていて、階段の奥の管理人室からウチナージラ(沖縄らしい濃い顔)のご主人が出てきてくれます。
玄関のドアを開け閉めするたびにご主人が出てくるという口コミもありましたが、そんなことはなかったです。

部屋は6、7室くらいでしょうか。私の部屋は2階でした。

部屋は6畳の和室で、壁が剥げたりしていますが、綺麗に掃除されていて、のんびりできる雰囲気です。ふわふあした厚い布団が好みの方にはどうかの薄っぺらい布団ですが、シーツは綺麗に選択してあり、パリッとしていました。
宿泊中シーツ交換はなかったですが、言えば交換してもらえたのかもしれません。
小さなテレビと机もあります。タオルや歯ブラシなどはありません。Wi-Fiはかなり快適につながりました。

冷房はコイン式の有料です。使っていないのですが90分100円だったと思います。

残暑厳しい9月下旬でしたが、夜は割と涼しく、この扇風機だけでまったく問題ありませんでした。
部屋からの眺望は、まあこんなもんでしょう。

薄い部屋のドアですが、周囲は静かな場所で、また他の宿泊客の方のマナーも良かったのだと思いますが、音がうるさいと感じたことは1回もありませんでした。
一応これでもオートロックです。

トイレは2階にあって男女共用です。

ウォシュレットでもありません。この男女共用のトイレは抵抗感がある方もいると思います。特に女性の場合。

洗面所も2階に一つあるだけです。冷蔵庫も部屋になく共用のものが置いてあります。

浴室はシャワーのみで、もともとは浴槽もあったような造りですが、今はこのとおりです。
かなりの広さはありますが、脱衣場はなく、この浴室の中で着替えることになります。



一応洗濯機はあるようですが、ホースは外されていて、言えば使えるようにはしてくれるとのことでした。有料で確か200円だと言っていました。

コンビニは歩いて1分ほどの場所にファミリーマートがあります。
駐車場は歩いて2分の松尾公園の前にタイムズのコインパーキングがあり、ここにはカーシェアもあるので便利です。

飲食は全く困らないと思います。国際通りには徒歩3分だし、公設市場周辺へも徒歩5,6分です。
公設市場近くの商店街の飲み屋。せんべろがある人気店

これもせんべろの店「パーラー タコス・タコス 」。これにワインや泡盛などアルコール3杯で千円ぽっきり。

公設市場近くの商店街には沖縄らしいこんな渋い食堂もあります。安いですよ。

ホテルのような快適さはないけれど、宿泊料金の安さと、立地の良さ、そしてなぜか懐かしさを感じる雰囲気、また利用してもいいかなと思える宿でした。

45.名古屋の激安ホテル「ホテルニュー松竹梅」を徹底解説

いくら格安きっぷを使って普通列車の旅をしていても、宿泊代はかかるもの。特に外国人旅行者が増えてきていることもあるのか、昨今どこでもホテル代は高騰しています。特に大都市で休前日ともなる1万円以下のホテルを探すのが難しいこともあります。
そんな大都市の一つ、名古屋で激安ホテルを発見し、恐る恐る利用してみました。
それが、名古屋駅から徒歩10分のロケーションで1泊2,500円から3,000円程度で泊まれる「ニュー松竹梅ホテル」です。この7月に初めて利用し、結構気に入ってさらにその月のうちにまた利用しました。
というわけで、良かった点、気になった点などを徹底解説したいと思います。

1.ロケーション
分かりやすい場所
名古屋駅からは徒歩10分、色々な行き方がありますが、下の地図のとおり太閤口(新幹線側の出口)を出て広い通りを左側に進み1回右折するだけで、ホテルが見えてきます。とても分かりやすいと思いますし、夜でも人通りがあるので安心です。

もう一つの行き方は、太閤口を出て正面にあるビックカメラのビルの右側を進み、裏手の道を左折する方法です。少し遠回りになりますが、ビックカメラの裏手辺りには大衆的な居酒屋や人気の立飲み屋などが密集していて、週末の夜などはちょっと台北の街のようなとても賑やかで雑然とした雰囲気を味わえます。ホテルに行く途中に目ぼしいお店を見つけておけるというメリットがあります。

2.外観全体
ちょっと怪しげ
太閤通りという大きな通り沿いに、茶色のタイル張りの細長いビルが建っていて、ちょっと怪しげな色使いですが縦長の目立つ看板が貼り付いていますので遠くからも分かります。

3.フロント
親切で愛想も良い
入口を入るとすぐにフロントがあり、初めての利用の場合、色々と説明してもらえます。2回利用した際のフロントはそれぞれ中年男性と中年女性でしたが、どちらの方も感じが良く、説明も適切でした。
予約サイトでは最終チェックインが22時30分となっていましたが、夏の期間だったからかもしれませんが、23時まで大丈夫ということでした。
なお、最終チェックインの時間を過ぎても、チェックインが済んでいれば、左側のドアから24時間出入りできます。鍵も不要なので、その意味ではセキュリティ面で少し不安があるかもしれません。

4.エレベータ
1基だけだが、そう不便は感じない
フロントの左がの階段を少し上がるとエレベータがあります。1基だけですが、全36室ですし、外出や地下のシャワールームに行くときくらいしか使わないので、すぐに来ますし不便はありません。
エレベータ内や共用スペースには外国語も含めた注意書きがしっかりされていて、管理は割としっかりしている印象を受けました。

5.エレベータを降りると
とにかく共用部分も狭い。
エレベータを降りてまず驚くのが共用廊下というか通路の狭さです。人がすれ違うこともちょっと厳しいような狭さです。このホテルを利用する人はあらかじめ調べてあり覚悟はしていると思いますが、やはりちょっと驚きます。
こんな感じで部屋が並んでいます。

6.驚愕のドアの幅
幅は50センチなかったような。
実際にきちんと測ったわけではないんですが、恐らく45センチくらいではなかったかと思います。これも事前に口コミ等で知っていましたが、それでも笑ってしまうくらいの狭い幅です。冗談ではなく大きなスーツケースや体がとても大きな人は入れるのだろうかと心配になります。

踊り場が喫煙コーナー
喫煙スペースというか、灰皿が置いてあります。
まずは各フロアの共用部分の案内です。

部屋はすべて禁煙です。ただ、施設内すべて禁煙かというとそうではなく、各フロア、エレベータの扉が開くとすぐ前が階段になっていて、そのほんの小さなスペースにスタンド型の灰皿が置いてあり、ここでタバコを吸うことができます。部屋にまでタバコの匂いが流れてくることはありませんでしたが、踊り場近くではタバコの匂いが感じられるため、神経質な方はちょっと注意が必要かもしれません。

ここが喫煙コーナーということになります。マナーのいい喫煙者の方は横の窓を開けていましたが、近くの(といっても一番遠くても数メートルもないくらいですが)部屋には煙草の匂いが漂うのではないでしょうか。

8.各フロアの洗面台
給湯器もあって意外と便利
各フロアには古めかしいタイル張りの洗面台があって、こちらで部屋で使った食器等を洗ったり、歯磨き等ができるようになっています。給湯器もあって、夏でしたので使いませんでしたがお湯も出るみたいです。また、部屋にはポットが用意されていないのですが、この洗面台の横には電気ポットが一台置いてあって、使いたときに部屋に持って入り、使い終わったら元に戻すという方法で自由に使えるようになっています。電子レンジは1階のフロント横の踊り場にあるだけです。これで共用の冷蔵庫があればいいのですが、勝手に中のものを取られたりする心配があるので無理なのでしょうね。

9.各フロアのトイレ
各フロアに2つ。いずれもシャワートイレ設置
部屋にトイレはなく共用になりますが、各フロアに2箇所トイレが用意されています。扉には男性用、女性用と書いてありましたが、恐らく女性用も中は同じだと思いますが男性用にはウォッシュトイレが設置されていてきれいに掃除されていました。小用の便器はありません。
ワンフロアの部屋数が7室か8室くらいだったと思いますので数的にはそう問題ではないと思います。シャワーブースのある地下1階には和式トイレが用意されていました。
バス・トイレ共用のホテルですが、宿泊代を考えると十分に我慢できるレベルだと思います。

10.部屋(1)
とにかく狭い
とにかく狭いですが、ホテルの宿泊代が高い名古屋で、しかも名古屋駅から徒歩10分ほどのロケーションで一泊2,500円から3,000円ですから文句は言えません。1泊1万円のビジネスホテルとそもそも部屋の広さなどを比較するのがナンセンスです。
部屋の中はあまり大きくないベッドが部屋の半分以上のスペースを取っていて、床に大きなスーツケースを広げることはまず不可能です。本当に寝るだけと考えるべきで、そう割り切れるかどうかでこのホテルの評価は変わってくると思います。部屋の壁が薄く隣の音やドアを開閉する音などしっかり入ってきますが、そこを我慢できるかも評価のポイントになると思います。
幸いにも利用した2回とも隣から気にするほどの音は聞こえてきませんでした。
因みに開けませんでしたが窓もちゃんとありました。

11.部屋(2)
布団も清潔で、変な臭いも感じられなかった。
この手の格安ホテルでは変な臭いが部屋に染みついているという口コミもよく目にしますが、たまたま泊まった部屋がそうでなかったのかもしれませんが、気になる臭い等はありませんでした。(割と臭いには敏感な方です。)部屋自体は古いものの清掃等は行き届いているように思えました。
ベッドのシーツも清潔でパリッとしていて問題なく、掛布団も薄いものの清潔さには問題ありません。掛布団のカバーがすぐに外れてしまうのにはちょっと閉口しましたが、ゆっくりベッドの上で寝れるのは何よりです。

12.部屋(3)
冷蔵庫を除けば一通りそろっている。
とにかく狭い部屋ですが、小さな机と椅子、そしてこれも小さなサイズですが液晶テレビも設置されていてきちんと映ります。バスとトイレは共用ですが、温度風量調整可能なエアコンも付いていて快適です。(同じ名前の付いた姉妹ホテルは、空調が一括管理で部屋ごとの温度調整ができないようです。)
コンセントも3つ使えました。
ただし、冷蔵庫は部屋にも共用スペースにもないため、暑い時期に冷たいものを持ち込むことができません。また、照明がリモコンでなく、器具の下の紐を引っ張って点灯・消灯するタイプなのでちょっと面倒かもしれません。
部屋のカギはオートロックではなく、これはカギを部屋に忘れてロックする心配がないので逆にいいかもしれません。外出の際はカギを持って出ます。フロントに預けることはできません。

3.アメニティ
歯ブラシや使い捨てスリッパもある。
一泊3,000円もしない格安ホテルですが、ちゃんとバスタオルは付いていますし、歯ブラシも用意されています。さらには使い捨てのスリッパもあって、地下にあるシャーブースに行くのに重宝させてもらいました。
ファイスタオルがないのでその点だけは注意する必要があります。

14.バスルーム
快適なシャワーブース
部屋には当然というかバスはありません。地下1階に共用のシャワーブースがあります。完全に個室になっていて更衣室もしっかり用意されたシャワーブースが2箇所と、男性用ですが、小さな洗い場とカーテンで区切られたシャワーブース3箇所用意された共同のブースがあり、一度に5人が利用できるようになっています。
リンスインシャンプーとボディソープも用意されていて、我々日本人には当たり前かもしれませんが、シャワーのお湯・水が物凄く勢いよく出るのも気持ちがよかったです。

個室シャワーブース

個室シャワーブースには更衣室も用意されています。

右手が個室シャワーブースのドア。左手が共同シャワーブース

共同シャワーブースはカーテンで区切られています。

15.バスルームの設備
ドライヤーもあります。
バスルームにはドライヤーも用意されていて、また共用シャワーブース用に更衣用ロッカーも用意されています。

16.洗濯機と衣類乾燥機
長期滞在でも安心
地下1階のシャワーブースがあるフロアには洗濯機が2台と衣類乾燥機が1台用意されていて長期滞在にも応えられるようになっています。当ホテルを述べ2回利用し、シャーブースは述べ3回(夕方、夜、早朝)利用しましたが、いずれの時も乾燥機が稼働していましたので、使いたいときに使える状況ではないかもしれません。体重計は気が付きませんでしたが、なかったような気がします。


17.ホテルで出会った宿泊客
特におかしな宿泊客には出会わず。
学生ではなさそうだけど若い男性。旅行者ではなさそうでしたが、きちんと挨拶もしてくれました。若い女性は、これもバックパック担いでという感じではなく、なんかコンサートのために泊まっているようなごく普通のどっちかと言えばこういうホテルにはあまり似合わなそうな感じ。やや年配の長期滞在のような男性。アジア系のこれは旅行者と思われる女性。飲み会の後に自宅に帰れないことを想定して予約したと思われるサラーリーマン風の男性グループ。私はと言えば、日帰り出張でしたが、朝楽に起きたいために前泊した中年の勤め人。ホテルで出会った宿泊者はこんな感じでしたが、特に不快感を感じるような人には出会いませんでした。

18 .ホテルの周囲(1)
24時間営業のマックスバリュ
歩いて7,8分の場所にかなり大きな24時間営業のマックスバリュがあります。食料品や飲み物はここでほぼ揃います。部屋に冷蔵庫がないので、生ものは買って帰ってすぐ食べないといけませんが、とにかく便利です。隣接してこれは24時間営業ではありませんが、ダイソーもあります。また、これも夜9時までの営業ですが、名古屋のB級グルメの代表格スガキヤがあります。恐らく名古屋駅に最も近いスガキヤではないでしょうか。

19.ホテルの周囲(2)

飲食店には困らない
ホテルの周りはさほどでもありませんが、少し歩けば飲食店に困ることはありません。特に太閤口のビックカメラの裏手辺りは割と大衆的な飲食店が密集していて、週末の夜などは人気の立飲み居酒屋は客が道路にまで溢れているような有様です。ちょっとアジアチックなそんな喧騒が苦手なら駅の中やエスカという地下街にもお店はいっぱいあって名古屋名物を食べるにも困らないと思います。あまり遅くはやってませんが、名古屋駅のホームで食べる立ち食いきしめんもおすすめで、新幹線ホームと在来線ホームのすべてにお店があります。在来線線ホームではきしめんだけでなく、生ビールや日本酒などお酒もあって、串カツやどて(八丁味噌ベースの煮込み)、いわしフライなど酒のつまみも充実しています。いわゆるせんべろができます。
なぜか、3、4番線ホームの名代きしめん 住よし JR名古屋駅3・4番ホーム店が人気のようです、いつも混んでいます。その理由は、こちらの天婦羅はその場で揚げるからということのようですが、これは一種の都市伝説のようなもので、他のホームの住よしもその場で揚げています。空いている1・2番ホーム店がおすすめです。