24.網走の格安ホテルと回転寿司

網走の格安ホテル(北海ホテル)と回転寿司(かに源)

北海ホテル

網走で格安をホテルを探しているなら北海ホテルです。
予約時期や宿泊時期にもよりますが、私が宿泊したのは観光シーズンの7月の平日。1か月以上前の予約でしたが、宿泊料金は1泊朝食込みでなんと3,900円!(税込です。)
宿泊した部屋はバス・トイレなしの7.5畳の和室で、おそらくこれが最安値かもしれませんが、それにしても格安です。
どんなホテルだったのか、良いところ、気になるところも含めて詳しく紹介します。

〇ロケーション

  • JR網走駅から徒歩5、6分
  • 国道沿いに面している。
  • ホテルの裏には網走川が流れ、遊歩道も設けられている。

〇建物

  • 外観はそうでもないが、中に入ると古いのが分かる。一昔前のホテルという感じ。
  • ただ、掃除等はできている。

〇部屋

  • 宿泊したのはバス・トイレなしの7.5畳の和室だが、シングル利用では十分な広さ。
  • 網走川に面した部屋だったが、大きめの窓からの眺望は悪くない。
  • テレビ、冷蔵庫、エアコン、ドライヤーあり。
  • 板張りのドアで、昔ながらの鍵のタイプ。オートロックではない。
  • 洋室もあるようである。洋室はバス・トイレが付いているようだ。
  • 禁煙ルームはないようで、消臭はされているものの、建物自体の古さもあって、若干気になるかも知れない。
  • 部屋に小さな洗面台があり、歯磨き等ができるようになっている。
  • タオル、浴衣、歯ブラシ・歯磨きは用意されている。

〇風呂

  • 天然温泉ではないが、1階に朝8時迄入浴できる光明石温泉がある。
  • 余り大きくはない。洗い場は数人分、浴槽も数人できつくなるくらいの大きさ。

〇共用トイレ

  • ワンフロア(20部屋くらいかな)に1つトイレがある。大は和式が一つと、洋式(ウォシュレット)が一つ。少ないようにも思うが、半分くらいの部屋(洋室)は部屋にトイレがあるので、どうだろうか。

〇食事(朝食)

  • バイキング形式
  • 朝食を売りにしているドーミーインなどと比べると見劣りするが、一応和洋揃っていて、デザートも少しだがあり、品数・味とも十分。少なくとも無料朝食のホテルよりはいい。
  • 明太子や塩辛なんかもある。
  • テーブル席のほか、お一人様用の席がある。ただし、奥まった場所に設けてあり、窓に面していないため、開放感に欠ける。

〇設備

  • 無線LANが無料で使える。
  • 1階にPCが2台あり、インターネットが使える。
  • コインランドリーも2台ある。

〇宿泊者

  • 現場作業員ばかりで女性は見かけない、との口コミを読んだことがあるが、泊まった日(7月の平日)は、作業着姿の仕事の人もいたが、家族連れや女性の一人客など観光客も結構いた。

〇サービス

  • フロントのサービスは、対応・笑顔を含めて悪くない。
  • 朝食の食器の片づけがちょっと追いついていない面はあった。

〇周辺の食事処・コンビニ

  • 網走駅前にローソンがある。
  • ホテルのすぐそばにもセイコーマートがある。
  • ケンタッキーもすぐそばにある。(ピザ屋併設)
  • 繁華街は駅と反対方向に徒歩10分程度
  • 駅を挟んで反対の方向に、すき家、ステーキ&ハンバーグの店、そして後で紹介する回転寿しかに源がある。

 

回転寿し かに源

地元で人気の回転寿しらしい。
店の造りは回転寿しだが、実際に回っているのはメニューだけで、注文は紙に書いてカウンタの中の板前さんにお願いする方式である。
閉店の1時間前に入店したが、ネタ切れもあまりなく、本州ではあまりお目にかかれないネタもいただくことができた。
ただ、確かに変わったネタがあり、ネタそのものも悪くはないのだが、寿司自体の旨さでいえば、シャリがイマイチ口に合わなかったせいか、それほどでもないような気がした。


ポップな感じの外観である。店自体それほど大きくない。


メニューにも産地が書いてあり、地元網走産のネタも多い。ネタはサービス品を除き一皿2貫で180円から。


注文用のパネルはなく、ぶら下がっているメニューから選ぶ。


生イワシと網走産の青ソイ


穴子の切り落とし。これはサービス品で105円。


北方系のヤナギダコの卵を酒と醤油に漬けこんだ「蛸まんま」
これは、なかなか本州ではお目にかからない。


甘エビの塩辛


ゲソのから揚げ。かりっと香ばしく揚がっていて、実はこれが一番旨かったような気もする。

あと、もう一皿これも北海道らしいめふん(鮭の血合いの塩辛)を1皿食べた。300ミリリットルの生酒を一本(残念ながら北海道の地酒ではなく、灘のお酒であった。)飲んで、合計で2,200円ほど。酒が結構したので、寿司だけなら1,500円ほどだと思う。

変わったメニューもあるので、行ってみて損はないと思う。

 

23.北海道&東日本パスをフルに活用④ いまだ一部区間(新得-東鹿越)が不通の根室本線と、富良野線 

いまだ一部区間(新得-東鹿越)が不通の根室本線と、富良野線

北海道&東日本パスをフルに活用した普通列車の旅、今日は帯広を出発し、スタート地点である旭川に戻ります。
今現在も新得-東鹿越間は不通になっており、この区間は代行バスが運行されています。
単に新得から東鹿越へ向かうだけなら、代行バス利用でまったく問題ないのですが、どうしても途中下車したい駅があります。
幾寅駅です。映画「鉄道員(ぽっぽや)」の中で「幌舞駅」として登場し、駅前には食堂などのロケーションセットが残り、待合室には映画関連の写真や小道具などが数多く展示されています。
幾寅駅の様子は、「映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地・幾寅駅」をご覧ください。
しかし、幾寅駅で途中下車してしまうと、次の東鹿越行き代行バスまで3時間以上も待ち時間があります。
また、トマム駅と幾寅駅との間には占冠村営バス(日曜運休)が一日2本出ていますが、これもうまく時間帯が合いません。
こういった点も踏まえ、また当日の天候状況にも柔軟に対応できるよう、いくつかのプランを考えておきました。

プランA(夕張支線にも行ってみるプラン)
帯広7:30(根室本線)新得8:41
新得でレンタサイクル
新得10:49(根室本線 代行バス)幾寅11:49
幾寅12:13(根室本線 代行バス)新得13:05
新得14:07(石勝線 スーパーとかち8号)新夕張15:12
新夕張15:56(夕張支線)夕張16:23/16:31(夕張支線)新夕張16:54
新夕張17:21(石勝線 スーパーとかち5号)新得18:28
新得18:38(根室本線 代行バス)東鹿越19:48
東鹿越19:58(根室本線)富良野20:35/20:44(富良野線)21:42
もし天気が悪ければ、帯広9:06発新得着10:01と一本遅らせることも考えていました。

プランB
もう一つのプランは、幾寅着11:49はプランAと同じで、幾寅から東鹿越までは歩いてみようというプランです。
帯広7:30(根室本線)新得8:41
新得でレンタサイクル
新得10:49(根室本線 代行バス)幾寅11:49
(幾寅から東鹿越までは徒歩。約5.3㎞)
東鹿越15:13(根室本線)富良野15:52
富良野16:12(富良野線 ノロッコ号)旭川17:46

結局、天気も悪くなかったので、プランBを選択し、約1時間10分ほどかけて幾寅駅から東鹿越駅まで歩くことにしました。
理由はいくつかあって、夕張支線は去年乗っていること、明るいうちに東鹿越-富良野間を通りたかったこと、夜行きたい店があって早めに旭川に着きたかったことなどですが、最後の理由が一番大きかったような気がします。(18.旭川駅周辺の安くて美味しい食事処の「馬場ホルモン」をご覧ください。)
ただ、実際に歩いてみて、次の代行バス(幾寅14:53発 東鹿越15:03着)を幾寅で待っていた方が良かったかもしれません。でも、幾寅って3時間も時間を潰せる場所がなかったような気もします。


新得駅に到着


新得駅隣接の観光協会でレンタサイクルします。電動でなければ無料。朝9時からやってました。


駅から1㎞ほどの場所にあるSL広場


ここから旧国鉄狩勝線跡を整備した散策路である「狩勝ポッポの道」が旧新内駅までおよそ10㎞続いています。


終点まで行くのは無理なので、代行バスの時間までに新得駅に帰れるように自転車を走らせます。かってはここを列車が走っていたんですね。


1時間ちょっとサイクリングをして新得駅に戻ってきました。新得といえば蕎麦ですが、ちょうど駅蕎麦も開店していていただくことにします。


濃い灰色の太い蕎麦です。ちょっと濃い目のつゆと、蕎麦はあまりコシがないタイプです。個人的な好みですが、ダシも麺も音威子府の駅蕎麦に一票です。


代行バスの乗場は駅の真ん前です。


立派な観光バス仕様です。10時49分の便は、大きなスーツケースを持った中国人観光客を含め、座席は3分の1近くが埋まっていました。皆さんきっと富良野方面へ向かうのでしょう。


途中時間調整で落合駅に10分程停車


優しい運転手さんがぜひ駅の写真を撮ってくださいと声を掛けてくれました。


もうこのまま運転再開されなければ、この案内板も朽ち行くままになるのでしょうか。


幾寅到着。ここで途中下車。
あの名作「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった駅(映画では幌舞駅)で、ロケに使われたセットがいくつも残っています。健さんファンでなくてもなかなか見ごたえがあります。
幾寅駅の様子は、「映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地・幾寅駅」をご覧ください。
降りたのは私一人だけでしたが、ここで少し停車してロケセットを見てもらうとか、なんかもう少し考えてもいいように思うのですが・・・折角素晴らしい観光資源があるのにね。観光客はマイカーで来るものと決めているのかな。
次のバスは3時間後。駅前には食事処もありますが、あまりお腹も空いていないし、時間をつぶすにも他にあまり見るところもないので、次の東鹿越駅まで歩くことに。


車もほとんど通らず、熊出没注意の看板が。幾寅駅から歩いたことにちょっぴり後悔しだしてきました。


1時間15分くらい歩いて東鹿越駅へ到着。割と立派な駅舎です。


駅の真ん前には大きな金山湖が広がっています。


ホームの向こうには砕石工場があって、機械の稼働している音が聞こえてきます。


昔この駅から中斜里駅へ石灰石輸送列車が運行されたことを示すためか、ホームに大きな石灰石が置かれています。


駅前には5月~10月の間だけ運行する南ふらの町営バスのバス停もあります。


駅舎内に飾ってあった幻の魚いとうの魚拓。目の前の金山湖で釣れたものらしい。


今や滝川方面からの列車の終着駅となっています。


1時間半程待って、滝川行がやってきた。


ほぼ同じくして新得駅からの代行バスも到着。降りた乗客は一人だけでした。


したがって、ここから乗る乗客も私を含め2名のみ。JR北海道としてはこのまま廃止してしまいたいんでしょうね。


金山駅


下金山駅と停車し、


山部駅


そして布部駅と、この間ローカル線らしいいい雰囲気の車窓、駅を通るのですが、歩き疲れ、東鹿越駅での待ち疲れもあって、この辺りうつらうつら状態です。


富良野駅到着


ここで富良野線に乗り換えです。一番早く旭川に着くのがノロッコ号なのでこれに乗車します。
入線してきたノロッコ号の横に停まっているのは、フラノラベンダーエクスプレスです。本来はノースレインボー車両のはずですが、宗谷本線の特急「宗谷」と「サロベツ」に使われている261系が点検のためそちらに貸出しているようで、フラノラベンダーエクスプレの一部がキハ183系旭山動物園号に変更になっています。


富良野駅ではがらがらだったノロッコ号ですが、


中富良野駅やラベンダー畑駅で外国の観光客が大勢乗ってきて、さながら車内は外国で列車に乗っているような雰囲気になっていました。


2日ぶりに旭川駅に到着。まだ6時前なので、ゆっくり旭川の街で夕食を取ることができます。