19.北海道&東日本パスをフルに活用② 石北本線 特別快速きたみと普通列車を乗り継ぎ旭川から網走へ

石北本線 特別快速きたみと普通列車を乗り継ぎ旭川から網走へ

石北本線の旭川から網走まで特急列車に乗らずに普通列車・快速列車だけでその日のうちに行こうとすれば、旭川から北見まで「特別快速きたみ」を利用するしか方法がありません。
途中の白滝と遠軽の間を走っている普通列車が朝晩1本づつしかないのです。
朝は上川駅6:11発遠軽駅7:43着、夜は白滝20:43発遠軽21:23着で、旭川から朝6時台の上川発に乗ることは不可能ですし、夜の白滝発だと到底その日のうちに網走には着けません。
とすれば、旭川15:37発の「特別快速きたみ」に乗って、終点の北見で知床斜里行の普通列車に乗り換えるしか方法がありません。旭川から上川までは普通列車が何本か走っていますから、これに乗って上川で乗り換えるという手もありますが、その場合は、上川で最短でも1時間50分ほどの待ち時間を過ごすことになります。

旭川駅で安くて美味しい昼食を済ませて、初めての石北本線です。(18.旭川駅周辺の安くて美味しい食事処で紹介しています。)

特別快速きたみはキハ54の一両編成での運行。いい席に座りたいなら早めの乗車を。
利用したのは青春18きっぷの利用期間前でしたが、発車30分前はこのとおりでしたが、発車直前には座席は満席でした。

旭川駅15:37の発車ですが、15時前にはホームに入線していましたので、いい席に座りたいなら早めの乗車をおすすめします。入線時間は駅の改札でも教えてくれました。

上川駅を過ぎると、かって駅だった信号所を通過していきます。
こちらは中越信号所(かっての中越駅)

続いて上越信号所(かっての上越駅)
このあと奥白滝信号場もあったのですが、撮影できず。
さらには白滝駅の手前に秘境駅としても有名だった上白滝駅があったのですが、2016年3月に廃止された後、駅舎は解体されていました。

2016年3月に上白滝駅などと一緒に廃止された下白滝駅は、下白滝信号場として存続したこともあり、駅舎はそのまま残されています。

特別快速きたみは北見まで。ここで知床斜里行きに乗り換えます。

女満別に着いた頃はすっかり日も暮れています。

石北本線 翌朝網走と美幌間を往復

網走で一泊し、翌日は快速しれとこで釧路へ向かうのですが、発車までの時間を利用して網走と美幌を往復してみました。
昨夜は夜で見れなかった車窓を楽しむためです。

網走から呼人、呼人から女満別間は網走湖を車窓に楽しむことができます。

西女満別駅は秘境駅ながら女満別空港に歩いて行ける駅

美幌駅で折り返します。

遠軽発網走行はなんと5両編成

先頭車両に少し乗客はいましたが、そのあとの4両には乗客ゼロ。なんでこんな運用なんでしょうか。

18.旭川駅周辺の安くて美味しい食事処

旭川駅周辺の安くて美味しい食事処

宗谷本線や石北本線、あるいは富良野線や留萌本線を旅する場合に起点にすることが多い旭川駅です。
旭川駅での乗り継ぎの時間待ちや、旭川近辺で宿泊することもあるかと思います。
そこで、旭川近辺で安くて美味しいお店を何店か紹介しようと思います。

 

 

天勇(ゲソ丼)

ゲソ丼とは、ゲソ(イカの足)を揚げたものを乗せた丼です。旭川のソウルフードらしく、市内の立ち食い蕎麦屋のメニューには必ずと言っていいほど用意されているようです。
旭川駅から徒歩10分程の場所にある天勇はカウンターのみの立ち食い蕎麦屋で、ゲソ丼発祥の店とも言われています。(諸説あるようです。)
お昼時を少し回っていましたが、10人程並べそうなカウンターは半分くらい埋まっています。カウンターの先にあるメニューからゲソ丼セットを注文。セットになる麺はそばかうどんを選べ、さらにトッピングも天ぷら・月見・かしわ・きつね・たぬきを選べる仕組みです。
きつねを選び注文するとすぐに出てきました。小ぶりの丼にかなり大きなゲソ揚げが3本。ゲソはカリッと揚がった感じではありませんが、甘辛いタレとよく合って、ご飯と相性抜群です。ゲソの唐揚はとてもポピュラーなのに、ゲソ丼ってどうして他の地域にはないんだろうと思いながらあっという間に完食です。
セットの蕎麦もやや濃い目の出汁にこれも濃い灰色の素朴な田舎風の蕎麦がよく合っています。きつねは薄い揚げではなく、厚揚げに近いようなもので、しっかりと味が染み込んでいました。これで550円です。
駅からの往復を含めて1時間もあれば食事できると思いますので、乗継時間を利用して旭川の名物を味わってはどうでしょうか。

 

馬場ホルモン(塩ホルモン)

塩ホルモンは、塩味の調味料に漬け込んだ豚のホルモンを七輪などで焼いて食べるホルモン焼きの一種で、旭川市が発祥とされています。
塩ホルモン発祥とされる店は諸説あるようですが、馬場ホルモンはその一つで、非常に人気が高いお店です。
旭川駅から徒歩15分強、旭川のディープスポットと呼ばれる昭和の雰囲気そのまんまの姫小路という場所に店を構えています。
待ち時間を覚悟し出かけてみたのですが、一人ということと、たまたま空いていた日ということもあり、すんなり入店できました。
メニューは塩ホルモンのみ。他はご飯ものを含めて一切ありません。瓶ビール、焼酎、日本酒、ウーロン茶など飲み物があるだけです。
とにかく席に着くと、飲み物だけ聞かれ、あとは七輪とお皿に盛られたホルモンと玉ねぎが勝手に出てきます。
出てきたホルモンは写真のとおりで、これが一人前なのかどうかよくわかりませんが、結構な量が盛られています。そして、色々な部位が入っています。(女将さんの話によれば、レバー以外はすべて豚の胃の部分だとか)
七輪で焼いたホルモンをそのまま口に頬張ると、コリコリした触感、濃すぎずどちらかといえば薄味の塩味が絶妙で、臭みはまったくありません。ホルモンの鮮度がいいこともあるのでしょうが、下処理もしっかりできているんでしょうね。付け合せの玉ねぎも塩味だけなのですがこれも旨い。これまでホルモンといえば、煮込みとか焼く場合でもタレニつけて食べることが多かったのですが、この塩ホルモン一遍に気に入ってしまいました。
そして、お勘定ですが、結構な量のホルモン一皿に焼酎グラス1杯とウーロン茶で1,150円なり。混んでる理由が分かります。
ちなみにお昼はやってなく、夕方4時半からの営業です。

ボリュームたっぷり。何人前かわからないけど、お一人様に出てきたのがこれ。
お皿の分と網の分を足した量です。
   

 

食事処館(とにかく安くて美味くてメニュー豊富なお店)

お昼を食べようと伺いました。
場所は前述の馬場ホルモンと同じ旭川のディープスポット姫小路にあります。馬場ホルモンの向かいです。
事前に情報を得ていた通り、ほんとに小さなお店です。カウンターに2、3人と一つあるテーブルに2人くらいしか座れません。にもかかわらず壁一面にはぎっしりとメニューが張ってあります。色々な種類のラーメン、丼、カレー、定食に蝦夷羆鍋なんかもあります。しかも値段が安い。丼物で400円くらいからで、定食も安い。
ゲソ丼を食べたかったのですが、「ゲソが急に値上がりしてねえ。値上げまでしたくないので、止めちゃったよ。」とのことで、とりのご飯どろぼう丼なるものを注文。出てきたのは大きなとり天が3つも乗っかった丼。熱々のとり天を頬張ると甘辛いタレがいい具合で、こりゃあいくらでもご飯が進むわ。それでご飯どろぼうなんですね。味噌汁も付いて400円。
店主も気さくで話好き、他のメニューも食べてみたくて、後日馬場ホルモンへ行った帰りに再訪した次第です。
こちらは馬場ホルモンと違い、昼間も営業していて、日曜日もやってます。

とりのご飯どろぼう丼

たった5人ほどしか入れいないのにこのメニューの多さ(これでも一部)

こちらは、後日夜に伺った際にいただいたとりの塩からあげ(定食で700円、単品420円)