23.北海道&東日本パスをフルに活用④ いまだ一部区間(新得-東鹿越)が不通の根室本線と、富良野線 

いまだ一部区間(新得-東鹿越)が不通の根室本線と、富良野線

北海道&東日本パスをフルに活用した普通列車の旅、今日は帯広を出発し、スタート地点である旭川に戻ります。
今現在も新得-東鹿越間は不通になっており、この区間は代行バスが運行されています。
単に新得から東鹿越へ向かうだけなら、代行バス利用でまったく問題ないのですが、どうしても途中下車したい駅があります。
幾寅駅です。映画「鉄道員(ぽっぽや)」の中で「幌舞駅」として登場し、駅前には食堂などのロケーションセットが残り、待合室には映画関連の写真や小道具などが数多く展示されています。
幾寅駅の様子は、「映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地・幾寅駅」をご覧ください。
しかし、幾寅駅で途中下車してしまうと、次の東鹿越行き代行バスまで3時間以上も待ち時間があります。
また、トマム駅と幾寅駅との間には占冠村営バス(日曜運休)が一日2本出ていますが、これもうまく時間帯が合いません。
こういった点も踏まえ、また当日の天候状況にも柔軟に対応できるよう、いくつかのプランを考えておきました。

プランA(夕張支線にも行ってみるプラン)
帯広7:30(根室本線)新得8:41
新得でレンタサイクル
新得10:49(根室本線 代行バス)幾寅11:49
幾寅12:13(根室本線 代行バス)新得13:05
新得14:07(石勝線 スーパーとかち8号)新夕張15:12
新夕張15:56(夕張支線)夕張16:23/16:31(夕張支線)新夕張16:54
新夕張17:21(石勝線 スーパーとかち5号)新得18:28
新得18:38(根室本線 代行バス)東鹿越19:48
東鹿越19:58(根室本線)富良野20:35/20:44(富良野線)21:42
もし天気が悪ければ、帯広9:06発新得着10:01と一本遅らせることも考えていました。

プランB
もう一つのプランは、幾寅着11:49はプランAと同じで、幾寅から東鹿越までは歩いてみようというプランです。
帯広7:30(根室本線)新得8:41
新得でレンタサイクル
新得10:49(根室本線 代行バス)幾寅11:49
(幾寅から東鹿越までは徒歩。約5.3㎞)
東鹿越15:13(根室本線)富良野15:52
富良野16:12(富良野線 ノロッコ号)旭川17:46

結局、天気も悪くなかったので、プランBを選択し、約1時間10分ほどかけて幾寅駅から東鹿越駅まで歩くことにしました。
理由はいくつかあって、夕張支線は去年乗っていること、明るいうちに東鹿越-富良野間を通りたかったこと、夜行きたい店があって早めに旭川に着きたかったことなどですが、最後の理由が一番大きかったような気がします。(18.旭川駅周辺の安くて美味しい食事処の「馬場ホルモン」をご覧ください。)
ただ、実際に歩いてみて、次の代行バス(幾寅14:53発 東鹿越15:03着)を幾寅で待っていた方が良かったかもしれません。でも、幾寅って3時間も時間を潰せる場所がなかったような気もします。


新得駅に到着


新得駅隣接の観光協会でレンタサイクルします。電動でなければ無料。朝9時からやってました。


駅から1㎞ほどの場所にあるSL広場


ここから旧国鉄狩勝線跡を整備した散策路である「狩勝ポッポの道」が旧新内駅までおよそ10㎞続いています。


終点まで行くのは無理なので、代行バスの時間までに新得駅に帰れるように自転車を走らせます。かってはここを列車が走っていたんですね。


1時間ちょっとサイクリングをして新得駅に戻ってきました。新得といえば蕎麦ですが、ちょうど駅蕎麦も開店していていただくことにします。


濃い灰色の太い蕎麦です。ちょっと濃い目のつゆと、蕎麦はあまりコシがないタイプです。個人的な好みですが、ダシも麺も音威子府の駅蕎麦に一票です。


代行バスの乗場は駅の真ん前です。


立派な観光バス仕様です。10時49分の便は、大きなスーツケースを持った中国人観光客を含め、座席は3分の1近くが埋まっていました。皆さんきっと富良野方面へ向かうのでしょう。


途中時間調整で落合駅に10分程停車


優しい運転手さんがぜひ駅の写真を撮ってくださいと声を掛けてくれました。


もうこのまま運転再開されなければ、この案内板も朽ち行くままになるのでしょうか。


幾寅到着。ここで途中下車。
あの名作「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった駅(映画では幌舞駅)で、ロケに使われたセットがいくつも残っています。健さんファンでなくてもなかなか見ごたえがあります。
幾寅駅の様子は、「映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地・幾寅駅」をご覧ください。
降りたのは私一人だけでしたが、ここで少し停車してロケセットを見てもらうとか、なんかもう少し考えてもいいように思うのですが・・・折角素晴らしい観光資源があるのにね。観光客はマイカーで来るものと決めているのかな。
次のバスは3時間後。駅前には食事処もありますが、あまりお腹も空いていないし、時間をつぶすにも他にあまり見るところもないので、次の東鹿越駅まで歩くことに。


車もほとんど通らず、熊出没注意の看板が。幾寅駅から歩いたことにちょっぴり後悔しだしてきました。


1時間15分くらい歩いて東鹿越駅へ到着。割と立派な駅舎です。


駅の真ん前には大きな金山湖が広がっています。


ホームの向こうには砕石工場があって、機械の稼働している音が聞こえてきます。


昔この駅から中斜里駅へ石灰石輸送列車が運行されたことを示すためか、ホームに大きな石灰石が置かれています。


駅前には5月~10月の間だけ運行する南ふらの町営バスのバス停もあります。


駅舎内に飾ってあった幻の魚いとうの魚拓。目の前の金山湖で釣れたものらしい。


今や滝川方面からの列車の終着駅となっています。


1時間半程待って、滝川行がやってきた。


ほぼ同じくして新得駅からの代行バスも到着。降りた乗客は一人だけでした。


したがって、ここから乗る乗客も私を含め2名のみ。JR北海道としてはこのまま廃止してしまいたいんでしょうね。


金山駅


下金山駅と停車し、


山部駅


そして布部駅と、この間ローカル線らしいいい雰囲気の車窓、駅を通るのですが、歩き疲れ、東鹿越駅での待ち疲れもあって、この辺りうつらうつら状態です。


富良野駅到着


ここで富良野線に乗り換えです。一番早く旭川に着くのがノロッコ号なのでこれに乗車します。
入線してきたノロッコ号の横に停まっているのは、フラノラベンダーエクスプレスです。本来はノースレインボー車両のはずですが、宗谷本線の特急「宗谷」と「サロベツ」に使われている261系が点検のためそちらに貸出しているようで、フラノラベンダーエクスプレの一部がキハ183系旭山動物園号に変更になっています。


富良野駅ではがらがらだったノロッコ号ですが、


中富良野駅やラベンダー畑駅で外国の観光客が大勢乗ってきて、さながら車内は外国で列車に乗っているような雰囲気になっていました。


2日ぶりに旭川駅に到着。まだ6時前なので、ゆっくり旭川の街で夕食を取ることができます。

 

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